17時、カフェオレ。




「ただいまー」


そんな、ちょっと気まずい空気の中、マスターが帰ってきた。


「あ…、おかえりなさい」

「マスター」


マスターが帰ってきた途端、理玖先輩は立ち上がった。


「今日、優奈ちゃんもうあげてもらえませんか?」

「え?うん
俺は全然いいけど」

「ありがとうございます。
優奈ちゃん、エプロンとって、カバン持って?」

「え?」


わけがわからないけど、マスターもいいっていってるし、私は言われた通り帰り支度をした。


「お金置いときますね」


カウンターから出ると先輩はお金をレジに置いて、私の腕を掴んだ。


「え、先輩…!?」

「ワッフル、食べに行こ」

「…え!?」


よくわからないまま、私は先輩に掴まれた腕に引っ張られ、
あっという間にお気に入りのお店に到着した。


「…どうして、わかったんですか?
このお店って…」

「ごめん、将人に連絡して、将人経由で未希ちゃんて子に聞いたの」

「…なるほど」

「ラストオーダーまでまだ時間あるし、入ろっか」


先輩はそう言って、腕を掴んだまま、店内に入った。