私は1人、昨日伊藤先輩に教えてもらった体育館裏に向かった。

やっぱり、理玖先輩モテるんだ…
そうだよね、かっこいいもん。彼女がいるくらいで諦められたら苦労しないよ。
みんな、諦めようと頑張ってるんだよね…


体育館裏について、私は1人ぼーっとしていた。
学校で先輩と一緒にいるって、文化祭でしかないから…なんか緊張するや。
告白するわけでもないのにね…


「優奈ちゃん」

「あ、先輩!
すみません、急に呼び出して…」

「ううん、大丈夫」


私がここにきて数分で、理玖先輩はここに来てくれた。


「どうしたの?なにか用事?」

「あ、用事っていうか…
昨日伊藤先輩から、私が避けてるって理玖先輩が誤解してると伺って…
一応、避けてませんってアピールです、私なりの」


な、なんかめちゃくちゃ恥ずかしい…
告白してるわけでもないのに…


「えっ…、
…将人、余計な事喋ったんだ」

「…えと、…はい」


ごめんなさい、聞いてしまいました…
でもなんか、そんな風に私のこと考えてくれてるのが、すっごい嬉しくて…