先輩が私の番号に着信を残してくれて、これで私のスマホにも先輩の番号が表示された。
…まさか、理玖先輩よりも先に伊藤先輩の連絡先を知ることになるなんてね…
まぁ理玖先輩の連絡先は今度も知ることはきっとできないんだろうけどさ…
「それじゃ、そろそろ私行くね」
紫那さんはそう言って立ち上がったから、私と伊藤先輩はアイコンタクトを取った。
「あ、そういえばこの紅茶いくら?230円?」
「あぁ、それはお金とらないですよ。
まだ試作品なので」
「え、まじで?いいの?」
「はい、大丈夫です!」
そんな会話をしてると、後ろを紫那さんが通ってそのまま出て行った。
お会計は昨日と一緒で、理玖先輩が払うってことだよね、これ…
先輩よりお金持ってそうだけど…彼女だから?
年齢とかやっぱり関係ない?付き合ってたらやっぱり彼氏が払うものなのかな…?
「んじゃ俺もそろそろ行くわ」
「あ、今日はありがとうございました。
また新作作ったら試飲お願いしますね」
「俺は毒味係か!」
先輩はそう言ってお店を出て行った。
…私が合流するまでずっと尾行するのかな…
っていうか、尾行してどうするんだって話だけどね…


