「将人も見ない間に男になったね~」
「そうですか」
「前は中学生って感じだったのに」
「そりゃ中学生だったんで。
今は高校生なんでそりゃ違うでしょ」
…ちょっと…
理玖先輩がいるのに、なんで伊藤先輩にばっかり話しかけるのよ…
呼んだの私なのに…私が喋れないじゃん…
理玖先輩に会いに来てるなら、理玖先輩ともっと話しなよ…
「将人も彼女できたの?」
・・・だから、理玖先輩と話しなよ…
そんなこと、どうでもいいじゃん…
「…別に、成宮さんには関係ないですよね」
「えー、いいじゃん
教えてよー」
成宮、紫那っていうのか、この人は…
確か前理玖先輩は紫那って呼んでたよね…?
「……はぁ」
伊藤先輩は紫那さんのしつこい問いかけに軽くため息をついて
チラッと私の方をみた。
「……いないですよ、彼女。
でも俺この子狙いなんで」
「…え?」
一番にそう反応したのは、なぜか理玖先輩で
その声に、私が思わず反応してしまって無意識に理玖先輩の方を見たら、バチっと目が合ってしまった。
「なので、邪魔しないでください。
俺、この子に会いに来てるので」
そういって伊藤先輩は立ち上がって、私の腕をとった。
「・・・え?」
ちょっと待って…?
え、待ってさっき先輩、私狙い…とか言ってなかった?
言った、言ったよね!?
「い、いやいやいやいや!!」
なにそれ、いつそういうことになったの!?
あなたは未希狙いなんでしょ!


