「え、えぇ!?俺も!?
俺こそいたら変じゃん!」
「でも前お店来たじゃないですか!
あ、最近紅茶の研究してるので、それの味見ってことで!」
「それだったらまだ未希ちゃんのが自然だよ!」
「でも未希はお店の場所知らないし…
今日も最初未希に理玖先輩のこと話したら、伊藤先輩に話した方がいいって言われて、それで今先輩誘ってここにいるんですから!
絶対放課後も先輩誘えって言いますもん!」
なにより…
相談したらぐいぐい行けって言うんだもん…
今距離置いてるのに…
あの彼女差し置いてグイグイとか…私にはそんな勇気ないんだもん…
「えー…でも俺、あのあと理玖からもうあの店来るなって言われてるしなー…」
あ、そういえば
前に先輩、そんなこと言ってたな…
伊藤先輩が来ると空気が壊れるとか…
まぁ間違いなく騒がしくなるとは思うけど…
でも、今の私にはそんなの関係ないもん。
彼女と甘い空気の中に、私がただ1人…辛いんだもん…
「…どうしてもダメですか?」
まぁ…無理なら無理で仕方ないけどね…
後付けるなんて最初からするつもりなかったし…
あの30分を耐えればいいだけ、だもん。
「……あー!!
わかったよ!」
「ホントですか!?」
「そんな可愛い顔でお願いされると勝手にドキッとするから本当嫌になるわ、男って」
「え。」
「俺まで惚れさせるなよ!
俺は未希ちゃん狙いなんだ!」
「……はぁ…」
別に無意識というか、これが私なんですが…
まぁいいや!来てくれるならなんでもいっか。


