俺は家を出てから、結愛ちゃんに
スマホで電話をかけた。


何度鳴らしても、
電話に出なくて、


明日高校まで行って聞こうと思った時に
結愛ちゃんから電話がかかってくる。


「もしもし、結愛ちゃん………」



「すみません、結愛の友達の美月です。

結愛は私の家にいて
事情全部聞いています
結愛のこと何ですが………」


雨に濡れて喘息の発作を起こしたこと…

微熱があること…

そして、結愛ちゃんがいる場所などすべて教えてくれた。


「今から、そちらの方に向かいに行きます」


「はい、待ってます。
…結愛のこと助けてあげられるのは
先生だけだと思うのでお願いします 」



俺なんてなんにもしてあげられてないのに…

結愛ちゃんにとっては
お母さんやお友だちが支えてくれた
方が心強いと思う…

なのに何で ?
そんな疑問が残りながらも美月ちゃんの家に車を走らせる。


モヤモヤするけど
結愛ちゃんのことを守ってあげたい
気持ちは本当だから、結愛ちゃんが嫌がらければ俺はそばで支えるつもりだ。