「良かったじゃん、おめでとう
まぁ、いつかはくっつくと思っていたけど 」


「あんなカッコイイ彼氏いて、結愛、うらやましいな 」

自分のことのように喜んでくれる2人…


「ありがとう。だけど、美月は優しそうな彼氏いるでしょ? 」

そんなこと言ったら、かわいそうだよ。


「なんてね。冗談だよ 」

「2人とも彼氏いていいなー」

「香帆もすぐできるよ
運命の人が 」


友達とこんな他愛もない話が
できるって幸せなことなんだな…

自分が病気になって
あたりまえの日常をおくれなくなり
初めて気づいた。


明るい声が響く。


「結愛聞いてた ? 」

「ごめん、もう一回 」

「仕方ないな、じゃあ………」


美月と香帆といっしょにいると
話題がつきなくて
時間もあっという間にすぎていく。

お昼ご飯も食べてしまって

気がつくと夕方の4時だった。