病院に入りどくとくな消毒液の臭いがすると

さらに恐怖心が増す。


「嫌、降ろして グスン 」


「熱あるんだから、暴れないの
もっと辛くなっちゃうよ」


必死に最後の抵抗するものの、
逃げられなくて、そのまま診察室まで
連れて行かれる。


「結愛ベッドに寝かせるよ

蓮、俺やることあるから結愛のこと頼む
診察とか嫌がると思うけどよろしくな 」


「はい、わかりました 」


お父さんは知らない白衣を着た人と話してから、診察室を出ようとする。


お父さん、行っちゃうの…
行かないでよ………

知らない先生と2人きりとかやだよ。


でも、そんな心の声は届かずに、どこかへ行ってしまった。


白衣を着た男の人は近づいてきて
私は怖くて固まってしまってその場で
ただただ涙を流すことしかできなかった。