本当に これで良かったの?

光司と過ごした たくさんの思い出が 頭をよぎる。


2人で行った 台湾旅行。


光司は いつも 優しくて。

私は 光司に 不満なんて 何も なかった。


初めて 光司と朝を迎えた 箱根のホテル。

日光や 軽井沢…


3年分の思い出が 胸に溢れ。

私は ベッドに伏せて 号泣してしまう。


光司は 私が 仕事に慣れたら 

一緒に暮らそうって 言っていたのに。


仕事に慣れた私は 新しい恋をしてしまった。


光司は 何も 悪くないのに。

私が 光司を裏切った。


ずっと 見つめていて 大好きだったのに。


私は 大きな間違いを してしまったかもしれない。


最近 祥太のことで 頭がいっぱいで。

光司のことを 思わなくなっていたけど。


別れを告げて 光司の存在を 確認するなんて。


でも もう 後戻りは できない。

私は 自分で 祥太を選んだのだから。


一晩中 泣いた私は 翌朝 ひどい顔で。

それでも 目を冷やしながら 職場に向かった。