暑くなる頃 私達は 月に2回くらいしか 会えなくなっていた。


光司が 電話で話す内容も

どんどん 社会人らしくなっていて。


私は 置いて行かれた気がして 寂しかった。


それでも 光司の夏休み 私達は グアムに旅行した。

会えば 不安は 消えてしまう。

光司は 変わらず 優しくて。


少しずつ 社会人らしく なっていく光司が 頼もしかった。


「光司の会社に 綺麗な人 いないの?」

「あれっ?まどか ヤキモチ妬いてる?」

「違うよ。一般論を 聞いてるだけ。」

「へヘッ。大丈夫。まどかより 綺麗な人 いないから。安心して。」

「光司 何か 余裕だね。ちょっと ムカつく。」

私が 頬を膨らますと 光司は ケラケラ笑った。


告白された 夏。

ハーパンのポケットから 花火を出した光司。

あれから 2年で 光司は 大人になっていた。