テスト最終日。
辺りに誰の姿もない帰り道。
太陽のスポットライト。


ロマン的にも、気持ち的にも​──もう、全部整っている。



「浅岡には俺だけでいいよ」

「…うん」

「俺の事だけ考えてよ」

「うん、」

「浅岡のこと、好き」

「……、うん」

「浅岡は?」





夏、帰り道、志葉と私。





「……好き」






私は、彼との出会いを(仮)ではなく、'運命'と称することにした。