「浅岡ちゃんのどこが好き?」
「ぜんぶ」
「その中でいちばんを厳選すると?」
「えー…、」
「あるだろ!こう、なんか、心臓ギュイーンってなるやつ」


「お前は?」
「エッ」
「花畑が、姫宮に対してギュイーンってすること、何?」
「……えーっと、」
「はやく」
「…弥生って」
「うん」

「……あいつ、昔から寝相がすごい悪いのね。寝ながらめちゃくちゃ蹴られるんだけど、それがさー……抱きつくとかの可愛さじゃねーの。すげー凶暴で痛いしベッドの端に追いやられるし、」



「え、」
「おい、その顔やめろ」
「おまえってけっこうマ、」

「それは断じてちがう!多分!!!!!弥生だけ!!」




「えー、洸太そうなの?」

「ギャア!!!!!」
「あたしに蹴られるのが好きなんだ、へえ」
「まってその言い方には語弊が」
「事実じゃん。へえ、そうなのかぁ」
「や、やよ、弥生、盗み聞きは よ、良くないって」
「聞こえてきたんだもーん」