志葉、真っ赤だ。
まるでりんご。かわいい。
学校でキスするのはなんだかんだ初めてだったかもしれない。
いつもそういうのは家でしているし、そもそも学校はいつ誰に見られているかもわからないし。
だけど、今この瞬間にどうしても志葉に触れたくなってしまったから。
「ホントわがまま、」
「けどそんな私が好きなんでしょ、智咲くんはさ」
「…そーだよ。分かってんなら言うな」
「声に出さないと伝わるものも伝わらないから」
「あ、そ」
「うん、志葉」
「…なに?浅岡」
――私もそんな志葉がだいすきなんだよ、知ってると思うけどさ、
「……うん、知ってる」
伝えたいこともやりたいことも、リアルにしてなんぼだからね、志葉くん。



