いやいやいや、まってくれ。
いったいどういう展開なんだ。
志葉のいとこ。
そんな話は聞いたことがない…って、別に普通か。
いとこがいるとかいないとかの話ってよっぽどの機会がないとしないよね、納得。
「智咲の言う通り、めちゃくちゃ可愛いですね」
「あー、えっと、ありがとう」
「あとすげー頭が悪いって聞いたんですけどそれも本当みたいで」
「…はい?」
「先生に聞きに来たのってその赤マルついてる問題ですか?俺が教えてあげましょうか。貸してください」
「え」
「てか智咲と勉強してたんじゃなかったんですか?智咲、こんな問題もわかんないとか、バカな女といたからあいつも頭悪くなったのかな」
「え、え、」
「先輩。ここはこの関係代名詞を───」
向かいに座る先生は楽しそうにうふふと笑っている。全然、笑える状況じゃないからそんな貴族みたいな笑い方しないで先生。
志葉のせいじゃないんです。
私の頭のせいなんです。
志葉はめちゃくちゃ頭良いんだよ。
従兄弟なら分かるでしょ。
ていうか'すげー頭が悪い'って紹介してるの、志葉。
悪意しかないじゃんか。
可愛いの後のその言葉って、最終的に顔だけのポンコツってことじゃない?
ええ、志葉ひどい。サイテー。
けど事実、わかる。



