わかりきったことだけを、






小さい時からずっと一緒に時間を共有してきた。

親同士も仲が良くて、旅行などは頻繁に行っていた。このテーマパークだって、その昔、洸太の家族と私の家族で来たことがある。



「洸太と弥生が付き合ったらママたちも大歓迎」と数えきれないほど言われた。
その時は洸太を好きとか付き合うとか全然ぴんと来なくて適当に笑い流していた気がする。



面倒なことは極力したくなかった。
もめごとも嫌い。

できるだけひっそり、平和に暮らしたいと思っていた。


あたしと洸太はよく似ていて、人間関係で悩むのは面倒だと言って「優しさ」に隠れて、敵を作らないように生活していた。


とはいえ、人間たるもの不満や愚痴は溜まっていくもので、どうしようもなく耐えられないことがあったり、ムカついたり悲しんだりしたときは、あたしと洸太はお互いに感情を吐き出すようにしていた。