修学旅行2日目の今日は朝から夜まで某テーマパークで過ごすことになっていて、私たち4人も、張り切って楽しんでいたのだ。
パーク内のレストランでお昼を済ませた後、トイレに向かった弥生ちゃん。
彼女から電話がかかってきたのは、15分経っても戻ってこない彼女を どうしたんだろうと不安に思っていた時のことだった。
どこのトイレまで行ったんだ一体。マップを見るとすぐ近くにトイレがあるはずだが、どうやらそこには居ないらしい。
《トイレ全然見つかんなくて……気付いたらよく分からないとこに来てて》
トイレの場所がわからなくなるのはテーマパークあるあるだと思う。
草木で隠れてて見えずらかったり、無駄にオシャレな字体で書かれてて分からなかったり、入口が分からなかったりして、近くにあるのに通り過ぎしちゃうやつだ。わかる。
「とりあえず、弥生ちゃん近くにあるものどんどん言って」
《わかった…ごめんねホント…》
通話をスピーカーにして、弥生ちゃんの近くにあるらしいものを、志葉がメモ機能を使って書き出していく。
悲しいことにこのテーマパークに来たことがあるのは志葉も私も小さい時の記憶で、マニアでもなければ人並みの知識があるとも言い切れず、正直かなり苦戦していた。



