「なーに、ナイショ話?」
「違う」
「即答かよ。あやしー」
「お花畑くんの頭の中はお花畑って話だよ」
「それ思ってるの、多分浅岡ちゃんだけだよね、うん」
「うるさい、花畑」
「ええ、姫宮も俺にだけ冷たいよなぁ。なんなんだよもー…、」
口をとがらせそういったお花畑くん。
2人のやり取りはどこからどう見てもクラスメイトで何にも違和感なんて感じない。
2人のことをまだよく知らないから確かなことは言えないけれど、弥生ちゃんが気にしている'嫌われている'という事実は、彼が'普通'を演じていたとしても無い気がした。
……むしろ、これであったらホントに人間不信になるレベルだ。
「それより今日遊園地、楽しみだよね」
「ホント、晴れてよかった」
「俺もたのしみー!」
これ以上聞かれないように無理やり話題を変えると、お花畑くんは直ぐに食いついてきてくれて、この人がお喋りな人でよかったと、私たちは気づかれないように安堵の溜息をついた。
あとは弥生ちゃんが伝えたいことを整理して、夜になったら勇気を出して過去を清算するだけだ。
私までドキドキしてきた。
2人がまた、前みたいに'こころの'距離を詰めて関わることが出来たらいいなと願うばかり。早く夜にならないかな。



