わかりきったことだけを、





幼なじみの姫宮さんとお花畑くん。

お花畑くんが本当に彼女のことを嫌っているかなんて分からないけれど、'気にしている'ことは確かだと思う。


どうでも良かったら助けたりしない。
悪口言われてたって関係ないって、放置しててもおかしくない。

それでもお花畑くんが、なるべく相手も傷つけないように庇ってくれたのは、姫宮さんのことを心配していたからなんじゃないかと私は思うのだ。




「昔はね、もっとちゃんと話してたんだ。あたしが女子に嫌われるようになった頃から、花畑も話してくれなくなった」





2人にーーお花畑くんの気持ちに、何があったのか。


姫宮さんと私はまともに話したことなんてほとんど無かったのに、彼女は大切な過去の話を話してくれたんだ。向き合って当然だと思う。

それに​─────




「……、弥生ちゃん」

「え、名前…呼んでくれるの?」

「花畑くんと、ちゃんと向き合って話してみようよ」



なにより直感で、彼女たちの拗れた関係をどうにかしてあげたいと思ってしまったから。


友達になるのに時間なんて関係ないんだ。
私はたった今から弥生ちゃんの友達だから。

友達が悩んでたら手を差し伸べるのが'普通'。



浅岡ゆらのは、そう思うよ。