わかりきったことだけを、






「優しくしたら嫌われるし、冷たくしたら今度は『澄ましてる』って言われて、なんかもうめんどくさくなっちゃって。もう噂通りの人になれば気にせず済むかなって思ってさ。高校に入ってからはずっとそんな感じでやってきてる」


「あ、けどそんなにたくさんの人と関係持ってないよ。ホント話すだけ。時々ご飯行く時もあるけど、それで終わり」


「それと、今日あの子たちに言われたこと、慣れたしあんま気にしてないから大丈夫だよ」




つらつらと言葉を並べる姫宮さん。

無理に笑わなくてもいいのにと思う。



私や志葉とは噂のされ方が違うんだ。

悪意のある、下手したら人の心を壊してしまうようなものばかりを向けられた彼女が、大丈夫なはずないのに。