その日の夜。
ホテルの部屋は当然の事ながら女子と男子で分かれるわけで、私と姫宮さんは部屋着に着替えてベッドの上でとある話をしていた。
「ねえ、ゆらのちゃんはどう思う?」
「どうって…次元が違うからよく分からない」
「ええ、同じだよー。志葉くんとゆらのちゃんと同じ」
「いや絶対違うでしょそれは」
「あはは、厳しいなぁゆらのちゃん」
へらりと笑った姫宮さんは、触り心地が良さそうなピンクの部屋着を着ている。
女の子が口を揃えて可愛いと言っているふわふわのやつだ。可愛い。私も欲しい。
「でも、花畑もあたしとは違うからなぁ…、」
と、パジャマに向いていた私の意識を引き戻すように言われたその言葉に、今日の出来事を思い出す。
────今日あったこと。
初日の今日は、午前中は移動時間がほとんどだった。
午後からはあんまり魅力が分からないままお寺やお城を見せられ、写真を撮り、その後自主研修の時間を設けられた。
姫宮さんと彼ーーお花畑くんの間にとある変化があったのは、自主研修の時のことだ。



