「志葉くん、そんな嫌そうな顔しないでくんない?」
「え。いや、ごめん、そんなつもりはなかった」
「ゆらのちゃんも。あたしそんな悪い女じゃないって」
「え、いや。ごめんなさい、そんなつもりは」
「ほんとさぁ、みんな仲良くしようよ……」
お花畑くんが弱弱しく声を上げた。
仲良くだなんていうけれど、私も志葉もまさか姫宮さんと同じグループになるなんて想定外だったんだ。
解決したとはいえ、危険度の高い彼女と2泊3日を共にするのは気が気ではないというのも事実。
ーーが、しかしそれは断るほどの理由でもないというのが私の考えであって、だ。
「…別にいいけど、」
「浅岡がそういうなら俺も。いいよ」
「わあ、本当?ありがとう」
志葉に指一本でも触ったら膝カックンしちゃうからね、と心の中で思いながらも、修学旅行の思い出を共有するメンバーが決まったわけである。



