「余っちゃったんだ。入れてほしいんだけどダメ?」
「余った?姫宮が?」
「カップルが成り立ってるところはそこで組むじゃん。あたしの友達、みんなデキてんの。4人なんてカップル2組で埋まっちゃうからさ」
「あー…たしかに、姫宮くらいだよな、男とっかえひっかえしてんの」
「花畑にだけはいわれたくないわ」
会話に姫宮さんが加わって数秒後、彼女とお花畑くんの間に火花が散った。
…いや、正確には姫宮さんからお花畑くんに向かって一方的に放たれているだけかもしれないけど。
それにしても、姫宮さんとはまともに話したことがなかったけれど、近くで見るととてつもなく可愛らしい顔をしていることを改めて実感する。
めちゃくちゃかわいいな、この子。
そりゃモテるよね、遊び放題だよね。
なんて、勝手に一人で納得して頷いていると。
「ねえ、」
眉間にしわを寄せた彼女が口を開いた。



