【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2



「っ、いててて……」



つった足は痛いけれど、身体はそれほど衝撃を受けてない……?



「……ったく、そんなもん部屋でやるなよ」


「……虹、くんっ!?」



視界を埋め尽くすのは、困ったような呆れたような虹くんの端正なお顔……。


ここまで至近距離で見たのは初めてかもしれない。


虹くんの夜の闇を映したみたいな瞳に、私のマヌケ顔が見える。



「なんてことを……私、重いのに……ホントにごめんね虹く……っ、」



自分の体重と事の重大さを把握した私は、慌てて立ち上がろうとした。


だけど、その腕を虹くんが掴んだ。



「どこが重いんだよ」


「なっ……何言って……体重管理出来てないし、このままじゃミッション中に足を引っ張っちゃうし……っ、」



虹くんの呼吸がとても近くてひどく動揺してしまう。


そんな私の腕を虹くんが自分の身体へとさらに引き寄せた。