おかしいな、サイレントにトレーニングしてたはずなんだけど。
「今揺れたろ。地震か?」
え?
地震……?
「…………あの、それは恐らく、私が跳んだから起きた振動と言いますか……」
「は? 跳んだ?」
「そう! エアなわとびです!」
「……震度2はあったぞ」
虹くんが苦い表情をして私をじーっと見てきた。
「嘘!? 標準体重だと思ってたけどやっぱりまだ重いのかもしれな……っ、うわぁぁ!!」
全体重がかかるなわとびである。
久しぶりに行ったせいか足がつった。
そうなれば、もう自制などきくはずもなく、私の身体は虹くんへと向かって発進……。
──ドサッ!



