【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2



* * *


こうしちゃいられない!


私は翠から聞いた男子寮の冷血寮長様のことを思い出し、真夜中のミッションに備えることにした。


ほふく前進もすっかり特技と化した私は、夕飯を済ませたあと今夜も無事に707号室へと帰還した。


虹くんはこちらに背を向けてベットで横になってる。


今日は虹くんを独占している深恵くんが離れたのと引き換えに、女子が群がってべったりだった。


だからひとりになる時間もなくて疲れたのかな?


そんな虹くんのお昼寝を妨害するわけにはいかないので、サイレントにトレーニングを行うことにした。



だがしかし、これが全ての間違いだった。


ぴょんぴょんとその場で私が数回跳ねた直後……



「おい、大丈夫か」



虹くんがこちらへと振り返った。



「えっ、あの……起こしちゃった!?」