【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2



「お? その顔はなんかあったの?」


「……な、なにも!? 全然平凡だったよ! それはそれは話すことがないくらいに!」


「本当に?」



翠が眉を上下に動かして視線を送ってくるけど、その質問は回答を控えさせてもらおう……。


だって、またこうして翠と再会出来たことが本当に嬉しい。


だから、あんなこと思い出したくない。


私は明るく元気な子!と言い聞かせてここへ来た。


……要は全て封印したのだ。



「そう? ならいーんだけど……さ?」


「大丈夫大丈夫! ささっ、私のこのメガチキンカツサンドもお食べ!」


「……589キロカロリーもあるじゃん。わたしを裏切り者にするつもり?」



……ごめん翠。

翠が転校してしまったあと、何が起きたかなんて話せるはずもないんだ。