* * *
そしてお昼休み。
私は翠と一緒にご飯を食べる約束をしたため、静かな中庭へと来ていた。
「え? 星七も当選してたの? わたしもレーヴの寮生よ?」
な、な、なんだって!?
ギクッと顔を引き攣らせてしまった。
本来なら喜びを露にしているはず。
けど、私はエスポワールなの!とは言えるわけない。
「そうなんだ……翠も入寮してたんだね! じゃ、じゃあ寮でも会えるね……!」
あれ、この発言は自分で自分を追い込んでる?
「そうねー。でも、寮内が広すぎて迷子になりそうなくらいじゃない? 部屋に戻るまで苦労したんだよね」
「……私もほふく前進してる」
「久しぶりに再会したから確認だけど、軍隊目指してるとかではないんだよね?」
コクコク頷きながらチョコクロワッサンを頬張った。



