虹くんを見上げる。 真っ黒じゃない……本当の虹くんの綺麗な瞳を見つめていたら、堪らなく泣きそうになった……。 「……虹くんは、なにか見つけられた?」 声を絞り出して問いかける。 「俺も、見つけたよ」 虹くんの表情はとても穏やかで、その答えに、私は安心した。 ……よかった。 虹くんも、見つけられたんだね。 「……これ、忘れんなよ」 テーブルの上のカードを私に差し出す。