「あ。虹くん。このカード、本当に私がもらってもいいの?」



テーブルの上には今までクリアしてきたミッションのカードが束ねてある。


7つのミッションが書かれたカードを、昨日寝る前に私がほしいって言ったら、虹くんはあっさり了承してくれた。



「ほしいんでしょ? それにこれは、黒田が持っててよ」


「……ん。ありがとう……」



私を変えてくれた大切なカードだから。

それに、虹くんとの思い出が詰まってる。

いよいよ荷物を持って部屋を出る。


その前に、私は虹くんに聞きたいことがあった。



「……ねぇ、虹くん。本当に色んなことがあったよね。私、ここに来てよかったって思ってるんだ。大切なものを、自分で見つけられた気がするから……」