最後のミッションの時、虹くんを寮長室に呼んだのは、虹くんの気持ちを知りたかったかららしいんだけど。



「本当に妹に手ぇ出してないのかって、そればっかり。お前の兄貴、結構嫉妬するタイプ?」



なんて、虹くんは笑ってるけど……。


次お兄ちゃんに会ったら、変なこと言わないように釘をさしておかなきゃ!



「忘れもんない?」


「うん! 全部確認したから大丈夫!」


「忘れてたらすぐ届けてやれる。目と鼻の先だしな」



女子寮であるレーヴはすぐ隣だから。



「それに、学校でも会えるもんね」



広くなった部屋を見回して、いよいよ虹くんと過ごした707号室から引越すんだって実感が湧いてきた。


そしたら、やっぱり寂しいなんて思ってしまう……。