挑戦的なセリフに、冷静だったお兄ちゃんの表情は瞬く間に崩れていく。



「可愛いのは当然だろう! 誰の妹だと思ってる!?」



お兄ちゃんにこんな顔をさせられるのは虹くんだけだ……。



「不純異性交遊は断固として認めていないからな!」



ぷんぷん怒り出して部屋を出ていくお兄ちゃんの姿に、私と虹くんは顔を見合わせて笑ったのだった。


そして、私と虹くんは、手を繋いで魔女の部屋を後にした。