ドアを開けて、慎重に外の様子を確かめる。 夕飯時のこの時間、人の出入りも多い。 よし……誰もいないな。 ここで見つかったら全てが水の泡だ。 気配を消すように階段を降りていく。 ……懐かしい。 そんなに前のことでもないのに、見つからないかヒヤヒヤしながらこのエスポワールの中を何度も歩いた。 ほふく前進したり、変な石像に隠れたり。 ほとんどが虹くんと一緒だったけれど。 だから、最後だってふたり一緒がいい。