──7月7日。


この部屋で過ごす最後の日。

私はひとり707号室にいた。

この部屋の私の荷物はもうほぼまとめてある。


……そのせいかな。

部屋が今までよりもずっと広く感じるのは。


最後のカードは、放課後、私達の下駄箱に一枚ずつ入れられていた。


これまではずっとふたりで一枚のカードだったのに。


今までと変わりなく、クリアの文字見たと同時、やっぱりあの『塔の上の部屋』が旧魔女の部屋で合っていたんだって思った。



そして、夕飯を済ませたあと、最後のカードを開いた。