真っ直ぐに、虹くんの綺麗な瞳から逸らさずに伝えれば、



「……やっぱり、俺の目見てそんなこと言ってくる奴、お前だけだな」



薄闇に溶けそうなほど淡く微笑んだ。



「それに、もう十分してもらってんだけど」


「え? 私が……!?」



そこまで言ってもらえるようなことをしたかな!?



「まだまだ全然だよ! もっともっとだよ!」


「……もっとって。なんでだよ」


「私……ここに来た時に目標も決めてて! それは、誰かに好きになってもらうことで……だから、いつか私を好きだって誰かに言ってもらえるような人間になりたくて──」


「それならもう目標達成してんじゃん」


「……え? 」



飛びつくように見上げたその瞬間──