【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2



「なんで私が深恵くんに逮捕されなきゃいけないの!?」



誤認逮捕もいいとこだ!!



「当然だろ。そうでもしないとあんたは逃げるし? そんで、今日こそは洗いざらい吐いてもらう」


「ちょちょ……っ、離して!」


「離さねぇ」



問答無用でずるずると正門とは反対の方向へ私を引きずっていく。


なんだこれは!!

刑事にでもなったつもり!?



「待ってよ……っ、私はこんなことされるような悪事を働いた覚えはありませんよ!!」



人気のない場所まで来ると腕を解放された。



──ドンッ!



「……ヒッ!!」



私の身体を閉じ込めるように壁に手をついた深恵くんの表情は、いつもみたいにヘラヘラなんてしてなくて……。