「ここに何があるんだろうね……? 誰かが来るとか!?」



噴水広場に立ち尽くす私は頭を抱えた。

しかも、接触はしないようにと送り主は釘をさしてきているのだ。


……これは、ますます謎が深まる。



「落ち着け。今にわかるだろ」



相変わらず冷静な虹くんは、辺りを見回している。


……と、その時。

虹くんの彷徨っていた視線がひとつの場所で止まった。


そして、目を見開いて驚きに染まっている。



「虹くん……?」



私も同じ場所へと視線を走らせた。


そして……



「……え? どうして?」



必然的に口からこぼれた自分の声。