「だって、虹くんのこと待たせちゃうから!」 「俺はもう書き終わったからゆっくり考えていいよ」 余裕たっぷりに言い放った虹くんは、屋上のフェンスに背中を預けた。 そんな優しい一言に、ついつい虹くんに釘付けになる。 「なに? 俺の顔見て願いごとが決まるわけ?」 薄闇の中、淡く微笑みを浮かべる虹くんに、心臓はこれ以上ないくらい速くなっていく。 ……発作でも起きそう。 だけど、それと同時に自然と降ってきた願いごと。 「決まった……」 短冊にペンを走らせて願いごとを書く。