「今は下手に動かない方がいんじゃない?」



虹くんは、おどおどする私の隣に立つと、メッセージカードの続きに指をさしてきた。



【ふたりにはミッションをクリアしてもらいます】



ミッション……?

クエスチョンマークが飛び交う私。



「ミッションって……私と虹くんが?」


「それも、放棄することは出来ないらしい」


「え!?」



続きを読むと、そこにはこう書かれていた。



【※それを条件に入寮を許可したものとする】



私が当選したのは自宅から遠いからだと思っていた。


だけど違ったらしい。



「嘘……じゃあ、期限までこの狭い部屋で、学年一の人気者と暮らせと……?」



それも、ミッションという頼んでもないオプション付きだ。