「最近お菓子交換始めて仲良くなったのよ」


「……」


「そ。今日は低糖質クッキーとハイカカオチョコを交換したんだよな?」



子供か……。



「……そんなこと聞いてない!!」


「なんだよ? ヤキモチ? 欲しいならそう言えよ」



なんなのこの人、もういいわ……。

私はわざとらしいくらいの溜め息を吐き出した。



「まぁでも、よく寮長様が星七のお兄ちゃんってわかったわね? 面識ないのにさ」


「そうだよ……! なんでそう思ったの? 情報源って言ってたけど……ここで私のこと知ってるのは翠だけなのに……」



それにお兄ちゃんと私は兄妹とはいえ似てもないのに。



「あれ? 俺、この学園の人間からの情報とは一言も言ってないよねー?」


「……なっ!!」