今夜、あなたに復讐します

「楽しいな、これ」
と男三人、盛り上がっている。

 不埒(ふらち)な悪代官が三人もいますよ……。

 くるくる回されながら、
「なんだか辱められてる気がします……」
と夏菜が呟いたとき、頼久が現れた。

「うむ。
 日本の伝統文化に触れることに積極的とは関心関心」

 いや、日本の伝統文化っていうか、私が触れられまくってますけど、おじい様、と夏菜は思っていたが。

 最早、嫁に出すことの決まった孫娘の恥じらいなど、どうでもいいのか、頼久は機嫌よく、

「なに、誰が早く着せられるか競っているのか。
 よし、では今からもう一回やってみろ。

 もっとも早く綺麗に着付けられた奴にこれをやろう」
と言って、懐から、むき出しの小判を一枚、出してきた。