今夜、あなたに復讐します

 ちなみに指月も崇拝されている。

 そして、彼の呼び名は地獄のスナイパーになっていた。

 いや、持っていたの模造刀だったから、どちらかといえば地獄の侍ではないかと思うのだが。

 髪や目の色素が薄く、ちょっと洋風な雰囲気があるのと、上司と言えども、主義主張が自分と異なったり、隙を見せたりしたら、物陰から狙ってきそうだからだろうか。

 そんなことを思う夏菜の手を、地獄のうさぎ、雪丸が、
「さあさあ、こちらに」
と引いてくる。

「待て。
 何処に連れていく」
と有生が雪丸の肩をつかんで止めた。

「お着替えですよー。
 加藤さんが待ってますからねー」
と雪丸は長い縁側の先を指差す。

「夏菜さん、今日は僕もお手伝いしますね」
と笑いかけてくる雪丸に、

「何故、お前が夏菜の着替えに同席するっ」
と有生が文句を言う。