離れてもまだ自分を見つめている有生に恥ずかしくなり、
「あっ、これですね、カップ麺っ」
と有生が選んだカップ麺と自分のを手に立ち上がり、キッチンに行く。
有生が袋に残りのカップ麺を片付けてくれているのを見ながら、電気ポットに水を入れていると、有生が顔を上げ、こちらを見た。
慌てて俯き、カップ麺の包装をむしり取ろうとしたが、上手くビニールが突き破れない。
「貸してみろ」
と側に来た有生が言ったので、は、はいっ、とそれを渡した。
近くにあった果物ナイフで有生はあっさり開けてくれる。
「ありがとうございますっ」
と言いながら、慌てて電気ポットから水を注いだ。
……水だった。
なにも立ち昇ってこない。
湯気も、ねっとりと香ばしいトンコツの香りも。
粉末スープを開けたときと同じくらいちょっぴりと、水に溶けた粉末が香ってくるだけだ。
「あっ、これですね、カップ麺っ」
と有生が選んだカップ麺と自分のを手に立ち上がり、キッチンに行く。
有生が袋に残りのカップ麺を片付けてくれているのを見ながら、電気ポットに水を入れていると、有生が顔を上げ、こちらを見た。
慌てて俯き、カップ麺の包装をむしり取ろうとしたが、上手くビニールが突き破れない。
「貸してみろ」
と側に来た有生が言ったので、は、はいっ、とそれを渡した。
近くにあった果物ナイフで有生はあっさり開けてくれる。
「ありがとうございますっ」
と言いながら、慌てて電気ポットから水を注いだ。
……水だった。
なにも立ち昇ってこない。
湯気も、ねっとりと香ばしいトンコツの香りも。
粉末スープを開けたときと同じくらいちょっぴりと、水に溶けた粉末が香ってくるだけだ。



