今夜、あなたに復讐します

 頼久が笑って言ってくる。

「よしっ。
 夏菜を倒したものが、夏菜の夫だ!」

 なんか趣旨が変わってますけど、おじい様っ!

 夏菜の祖父の指令により、地獄の魔王、有生もこの戦いに参戦した。

 二人がかりではすぐにやられるっ。

 夏菜は猛ダッシュで庭から逃亡しようとした。

「おっ、地獄の花嫁が逃げたぞっ」

「待てっ、賞品っ」
と有生が叫ぶ。

 ん? よく考えたら社長からは逃げなくていいのでは?
と思ったのだが、二人同時にやってくるので逃げざるを得ない。

 一歩リードしかけた有生の足許に指月が鞘に入れた刀を投げるのが見えた。

 有生が気づき、すんでのところで飛び上がり、避ける。

「行かせませんよ、社長っ」

「……どんな秘書だ」
と近くで苦笑いしながら、フェンシングが言っていた。