銀次は安らかに眠った。
落ち葉降り積もる中に、どうっ、と崩れ落ちる。
口だけで倒そうとするこの男が怖い……と思いながら。
だが、そのとき、眠っている顔の側に斧が来た気配があった。
触れてなくとも感じるその刃先の冷たさと金属臭い匂い。
しっ、死んでますっ、死んでますっ、とクマの前で死んで見せる人間のようにピクリとも動かないでいると、ふわりとお腹が温かくなった。
有生は斧を置き、寒いのに自らの上着を脱いでかけてくれたようだった。
「早く戻れよ」
と言って去っていく。
兄貴っ、一生ついていきますっ、と思いながら、銀次はまだ死んだフリをしていた。
考えてみれば、口だけで倒そうとして攻撃してこないの、やさしいな。
お嬢を任せてもいいだろうかと思いながら。
落ち葉降り積もる中に、どうっ、と崩れ落ちる。
口だけで倒そうとするこの男が怖い……と思いながら。
だが、そのとき、眠っている顔の側に斧が来た気配があった。
触れてなくとも感じるその刃先の冷たさと金属臭い匂い。
しっ、死んでますっ、死んでますっ、とクマの前で死んで見せる人間のようにピクリとも動かないでいると、ふわりとお腹が温かくなった。
有生は斧を置き、寒いのに自らの上着を脱いでかけてくれたようだった。
「早く戻れよ」
と言って去っていく。
兄貴っ、一生ついていきますっ、と思いながら、銀次はまだ死んだフリをしていた。
考えてみれば、口だけで倒そうとして攻撃してこないの、やさしいな。
お嬢を任せてもいいだろうかと思いながら。



