「地獄のVシネマじゃなかったんですか? お兄様」 雪丸が酒を呑んで待つ兄弟子たちと合流したので、ようやく耕史郎の解説を聞きながらモニターを見ていた夏菜が訊いた。 「いや~、雰囲気だよ、雰囲気」 と適当な耕史郎を、まったく……という顔で奈々子が見ている。 「夏菜さん。 呑みましょうよ~」 と地獄のうさぎが酒を持ってきた。 夏菜は倒れている銀次の回収に誰か行かせた方が、と思いながら、無意識のうちにそれを呑む。 だが、その瞬間、銀次が目を開け、起き上がった。