「銀次と言ったな。
よくぞ此処までたどり着いた」
お前は魔王か、というようなことを指月は言い出す。
「だがもう、此処で眠るがいい」
やはり殺る気だっ!
と銀次は怯える。
「血反吐を吐きながら此処までたどり着いたこと、藤原が知ったら感激し。
きっとお前の亡骸を手厚く弔ってくれることだろう」
頭の中では何故か着物を着た夏菜が山にある自分の墓の前に野菊を備え、手を合わせていた。
可憐な夏菜が自分を思い、涙してくれる妄想に、思わず、そのまま弔われたくなったとき、
「銀次よ。
……安らかに眠れ」
と声がした。
後ろから。
気づいたときにはもう魔王の姿は消えており、いきなり、首の後ろを手刀で強く叩かれていた。
気を失いながら銀次は思う。
……えっ? 手刀っ?
刀、使ってないじゃないですかっ、と。
よくぞ此処までたどり着いた」
お前は魔王か、というようなことを指月は言い出す。
「だがもう、此処で眠るがいい」
やはり殺る気だっ!
と銀次は怯える。
「血反吐を吐きながら此処までたどり着いたこと、藤原が知ったら感激し。
きっとお前の亡骸を手厚く弔ってくれることだろう」
頭の中では何故か着物を着た夏菜が山にある自分の墓の前に野菊を備え、手を合わせていた。
可憐な夏菜が自分を思い、涙してくれる妄想に、思わず、そのまま弔われたくなったとき、
「銀次よ。
……安らかに眠れ」
と声がした。
後ろから。
気づいたときにはもう魔王の姿は消えており、いきなり、首の後ろを手刀で強く叩かれていた。
気を失いながら銀次は思う。
……えっ? 手刀っ?
刀、使ってないじゃないですかっ、と。



