今夜、あなたに復讐します

「計画の見直しが必要だ……」
と呟いた有生に、

「え? 地球脱出計画の?」
と訊いてしまう。

 まだ頭の中がSFだった。

 早く此処から逃げないと、外から寒波と氷が押し寄せてくるっと思っている。

「……暖房ってありがたいですね」
とエアコンを見ながら、なんとなく呟いたとき、有生がおのれに言い聞かせるように言い出した。

「大丈夫だ。
 何度、失敗しても俺は立ち上がる」

 いや、貴方もその駄作に頭を支配されているではないですか……、と映画とまったく同じセリフを言い出す有生に思う。

「何故、失敗したのか。
 そこを見極めることが大事だ」

 は、はあ……と夏菜は適当な相槌を打った。

 そもそもなにを失敗したんですかと思っていたからだ。