今夜、あなたに復讐します

「……映画でも見るか?」
と有生が本を置いて訊いてきた。

「あ、そうですね~。
 いいですね~」

「なんでも好きなのを選べ」
とリモコンを渡される。

 燦々と日が射し込むので、あまり暖房を強くしなくても寒くない。

 木の香りと温かい日差し。

 美味しいお酒に、可愛い観葉植物に、と思ったとき、有生の顔が目に入った。

 す、素敵な旦那様……?

 なんとなく目が覚める。

「え、えーと、そうですね。
 なにか見ましょうかっ」
と夏菜は起き上がり、リモコンを手に取った。