部屋に帰ると、有生とタブレットを見ながら、100均グッズでパスタを茹で、ペスカトーレを作った。
そして、100均で買った100円ではなかったシェーカーで有生がカクテルを作ってくれる。
あー、なんか幸せだな~。
眠くなってきたし、と夏菜はソファと揃いの白いクッションを抱いて、ソファに背を預ける。
横で有生はソファに座り、本を読んでいる。
「あー、なんか最高です~」
と夏菜は鮮やかな赤いウォッカクランベリーのカクテルを呑みながら、うとうととしかける。
「今、あれがあったら最高です。
ほら、
人間じゃなくなるクッション」
「……人をダメにするクッションだろ。
今度買いに行くか」
と言われ、
「はい」
と言ったあとで、
「でも、あれ、分解するとき大変みたいですよ。
友だちの友だちから聞きました」
とぼんやり言って、
「都市伝説か」
と言われてしまう。



