「大丈夫か?」
歩いてスーパーから帰ってくる途中、有生が夏菜に訊いてきた。
夏菜の歩き方が行きと違うことに気がついたようだった。
「いや、大丈夫です。
ちょっと足が疲れただけで」
いつもよりヒールの高いブーツにしたら、結構足に来たのだ。
別に社長のために、おめかしとかしたわけじゃないですけどね、ええ。
「……おんぶしてやろうか」
と有生が言ってくる。
「いっ、いえいえいえっ。
とんでもないですっ。
大丈夫ですっ。
この間、疲れ知らずのサンダルに疲れ果てたときほどではないです」
と言って、
「なんだ、それは……」
と言われてしまう。
いや、疲れ知らずのサンダルってよく売ってますけど。
足に合わないと、ものすごく疲れるんですよね~と思っていると、
「じゃあ、それも持ってやる」
とほとんど重さのない買い物袋も持ってくれようとする。



